
皆さんにはホテルという場所にどんな思い出がありますか?
幼い記憶の中にいる若かりし父と母の元気な姿、遠くの国へ旅した時の異国特有の香りと湿度、愛する人と永遠を誓い合ったあの部屋。
チェックインをして、夜を過ごして、また旅に出る。その繰り返しの中で、ホテルには人々の記憶が蓄積しているように感じます。
『雨と花束』の主人公はモーテルに長年勤めるとある男。皆さんがそうであるように、彼にとっても幾多の出会いと別れがこの地であったようです。
その記憶は霧雨のように朧げだけど、ふとした瞬間、走馬灯のように蘇る。
死期が近づいた彼は、記憶と再会するために、失われた「あの夜」を作り出します。そして彼のことを忘れてしまった大切な人たちと、もう一度その世界を旅します。
そう、あなたと共に。
『雨と花束』の世界では、言語的な表現ではなく、身体的・感覚的なアプローチによって物語が躍動します。
それはノンバーバル作品ということではありません。言語表現に加えて、出演キャストの約半数が演奏者・身体表現者であったり、鑑賞者の状態自体を変化させるなどの手法を用いることで、まるで4時間に及ぶ一つの幻想曲に入り込むような新しい音楽劇体験を作ります。
生と死、記憶と忘却の境い目が曖昧になる夜。
チェックアウトの後、梅雨の冷たかった雨音がほんの少し温かく感じられる、そんな一夜となりますように。
泊まれる演劇
閉じる2023/05/19(fri.)-07/30(sun.)
HOTEL SHE, KYOTO
Special Movie(60 seconds)
建物内を自由にさまよい歩き、
登場人物と言葉を交えながら
気づけば物語の住人に。
舞台となるのは、実際のホテル全棟。
(3フロア・全1,000㎡)
ロビーから客室や廊下、屋上までを
やさしい音と光が包み込みます。
チェックインから物語に、あらかじめ決められた開演・閉演時間は存在しません。音楽劇に身をゆだねるための、特別なカクテルもどうぞ。
4時間に及ぶ一つの幻想曲に
入り込むような新しい音楽劇体験
皆さんにはホテルという場所にどんな思い出がありますか?
幼い記憶の中にいる若かりし父と母の元気な姿、遠くの国へ旅した時の異国特有の香りと湿度、愛する人と永遠を誓い合ったあの部屋。
チェックインをして、夜を過ごして、また旅に出る。その繰り返しの中で、ホテルには人々の記憶が蓄積しているように感じます。
『雨と花束』の主人公はモーテルに長年勤めるとある男。皆さんがそうであるように、彼にとっても幾多の出会いと別れがこの地であったようです。
※ ●…金曜・日曜・祝日料金
※ ●…土曜・祝前日料金